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6-12-2008 幻想7「体」 赤ちゃんや相撲取りなんかぷくぷくしていないと危険だ。太っているのは身を守るためと考え、これからは安全体形と呼ぼう。逆に、危険なことはかっこいい。だから、スリムなのは危険体形と呼ぼう。 航空機墜落事故での性別生存率は女性の方が高い。これは、皮下脂肪が男性より多いということと、体が男性より柔軟だからだろう。これは他の動物ではどうだろうか。猿はどうだろう。犬や猫はどうだろう。鳥はどうだろう。魚はどうだろう。貝はどうだろう。虫はどうだろう。 鳥は飛ばなくてはならないから、軽さと空気の抵抗が少ない体形が命だ。魚は泳がなくてはならないから、水の抵抗の少ない体形が命だ。貝は殻があるから、はみ出ない限りは大丈夫そうだ。虫は細い足で体を支えなくてはならないから、体の小ささが命だ。確かに、肥満体型の虫は見たことがない。しかし、昆虫の幼虫はもともと肥満体型に見える。そのどれも芋虫のような丸々とした体形は足が多くて短く、体で体を支えているかのごときスタイルだ。 飛ばなくてもよい人間、普通は泳がなくてもよい人間、殻を持たなくてもよい人間、他の動物と比べて足が長くて太い人間。いざとなれば四つんばいになってでも生活できる人間。動けなくなっても仲間が助けてくれる人間。 どうも安全体形になるべく生まれついているようだ。個々の体形をいろいろな数値で表現し、「○○体型」と類別する趣味は実に人間的で面白いが、これに美的価値基準まであてがってしまうのは、さらに人間的で悲しい。 その結果、僕たちは少しでも格好よくなるために涙ぐましい努力をしなくてはならない道をたどるように自ら仕組んでしまっているのかもしれない。これは異性にもてることを目標にすえることで盤石のシステムに仕立て上げられているように見える。 危険なことをさらりとやってのければ、ポテンシャルの高さを宣伝することになり、人目を引いて人気が高まる。かつて、食料を得るための猟や他の部族との攻防などが危険な努力ということになるが、子孫繁栄が目的なら、こうした猟に秀でたものや命を守ってくれる者が異性にもてるのは当然だ。 現代のように皆が皆生活のための猟をするわけではなく、直接命のやりとりを生活のなかでするわけでもない時代では、できたら避けて通りたい危険なことを敢えてやってくれるのだから、代わりにやってくれたという感覚で褒め称えてくれることもあろう。あるいは、敢えて危険なことをすることは愚かであると批判することもあろう。 時折何を勘違いしたか、危険なことをする格好よい人の真似をする人が現れることがある。それがどうにもみっともないのは、どんなにそれが危険なことであっても、そしてどんなに上手くそれをこなしても、それが真似に過ぎないからだろう。 たとえば、格好いいアクション大スターと同じ顔に整形し、仕草やせりふを上手に物真似したり、危険なアクションをこなしたりする人間が目の前に現れたとする。彼がどんなに「どうだ。」と言わんばかりにこちらを見たとき、その憧れる気持ちやなりきるための努力は十分に認めつつも、心ならずもくすくすと笑ってしまうに違いないと思うのだ。 このように、人間特有の「危険体形を追求するという性情」は、「危険な物事につい魅力を感じてしまうという喜劇的な性情」と深く関係しているように感じる。 怖いもの見たさ、火事の野次馬、賭け事、武器、格闘技、車の高速運転、女性の際どい服装等々もそうだ。一歩間違えばどれも危ないことだ。 これらのはらはらどきどきしてしまう危うさに、未だ手に入らぬ幻想の危険体形の危うさとが共鳴し合った形になって、仮の満足が得られることがある。時々であるならともかく、それを日々追求し続けるなら、たとえ社会的に認められていようと、その人間は浅ましくも救いがたい、愚かしい人間だといえそうだ。 しかし、その愚かしさは魅力ある愚かしさだ。こうした魅力には底なしの誘惑が伴う。だから、事のなりゆきに引きずり込まれる前に危険なかおりを察知して回避する人も多い。しかし、人間関係の築きあげかた次第では、その関係に目を覆われて、危険回避のチャンスを逸してしまう場合もある。これでは関係者は道連れとなってしまう。 一度道連れになってしまうと、滅びる前に足抜けするのはともに困難だ。たとえ、道連れとまでは言えない関係でも、一抜けたと言えない状況になってしまうことなど、日常茶飯事ではないか。みんな仲間でいっしょにダイエットなどというのは、一週間で破綻する方が笑い話となり、かえって幸せというものだろう。 ★ホームページに戻る <こんにゃくラーメンならノドにつまらないだろう 画像クリックで説明画面へ>Links naar je weblogDe URL voor de link naar dit weblogitem is: http://gt250.spaces.live.com/blog/cns!7C02D4D2C599DBDB!2294.trak Weblogs die naar dit item verwijzen
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